漢方薬と喘息・№2



③ストレスによるもの

ストレスは「気」の流れに悪影響を及ぼしますが、「肺」は空「気」を取り入れる窓口になっており、「気」の流れの滞りや乱れは、「気」の入り口でもある「肺」の機能を邪魔して咳が発生します。

検査をしてもアレルギー反応がでないといった成人になってから発症する喘息に多く見られます。

もっとも、長期間にわたるストレスは胃腸の機能にも悪影響を与えることから、②のタイプと重なることもあります。



④老化などによるもの

老化は、漢方では「腎」の衰え(=腎虚)と捉えますが、「腎」は呼吸に関しては主に「吸気」に関わっており、「腎」の衰えは呼吸機能の低下を招きます。

(因みに漢方の考え方では「肺」は主に「呼気」に関わっています)


以上、喘息につながる主な要因を挙げましたが、ポイントは体内に発生した病理産物である「痰」が、肺の呼吸機能を妨害し、「痰」を排泄しようとして咳を繰り返すのが喘息ですので、「咳を止める」ことよりも「痰」が発生しないようにすることの方が重要であると言うことです。


この点が西洋医学的な治療と最も違う点で、重症の発作期などは、西洋医学的な治療も有効ですが、間欠期とも呼ばれる安定期に漫然と気管支拡張剤やステロイドの吸入を使用することは、漢方的に考えれば「痰」の排泄を阻害し、体内に「痰」がますます蓄積していくことで難治性の喘息になる危険性もあると考えられています。


●おすすめの漢方薬


・金匱腎気丸(きんきじんきがん)
・香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)
・五虎湯(ごことう)
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
・八仙丸(はっせんがん) など



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