漢方の体質弁証~湿熱~・№4


湿邪がたまると「腎虚(じんきょ)」がすすみます。


つまり、№3で述べたような老化の症状が増えてくるのです。

老化には個人差があります。
これは生まれつきの「腎のパワー」の違いなのです。

また、生活習慣でも大きく違ってきます。

冷たいものを多くとる食生活では腎は傷んできます。
味の濃い甘いものなど毎日食べる生活でも「腎虚」は進みます。

漢方では、腎の弱りのことを「腎虚」と言いますが、種類があって「腎陽虚(じんようきょ)」「腎陰虚(じんいんきょ)」があります。


一般的な「腎」の漢方薬には「八味丸(はちみがん)や六味丸(ろくみがん)、海馬補腎丸(かいまほじんがん)」などが有名です。

六味丸という漢方は、6つの生薬の組合せでできていて、3つの生薬で補い、3つの生薬でさばくというものです。

どちらかというと補いの力の方が強くなっています。

八味丸、海馬補腎丸も同様です。

今まで述べてきた「タオルを乾かす」という考え方からすると、いらない水分(湿邪)をしぼらなければ回復しません。


それなのに補う=潤すことをいきなりすると、うまく漢方が効いてくれないという事になるのです。

まずは「しぼる=悪いものを出す」必要があります。

傷寒論の蕨陰病に出てくる、「茯苓四逆湯(ぶくりょうしぎゃくとう)」
などはこの考えから作られています。




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