漢方の体質弁証~湿熱~・№2


さて、その湿邪ですが、体からどうやってさばいていけばよいでしょうか。

イメージとしては、濡れたタオルを乾かすようなものです。


ぬれたタオルを乾かそうとする時、

まず絞る(脱水)しますよね。
②次に日光に当てて乾かしますよね。

当たり前ですが、この順番を間違うと、漢方も効かない所か副作用さえでます。

よく湿邪をさばく時、温めてさばく漢方家がいますが、
私はまず「脱水」していらない水邪を出してしまうのがいいと考えています。

その後、温剤で温めていくと、ふわっとしたいいタオルになるのです。


この考えをもとに、五臓の「腎」について述べてみます。

腎は膀胱に通じ、水の出口です。

だから腎がしっかり働かないとむくみます。

特に下半身がむくみやすくなります。

又、腎は脳水の管理もしています。

つまり腎が弱ると、頭もハッキリしなくなるのです。

寒けのある風邪をひきかけた時など、この腎・膀胱経がやられるので頭がハッキリせず、「気分がすっきりしない、ボーとする」症状が出るのです。

同時に水分の流れが悪くなり、むくんだり、重くなったり、痛んだりしてきます。

風邪は急性病なので、2~3時間でどんどん進行してきます。

急速に温めて追い出すファーストチョイスは
「麻黄湯(まおうとう)」です。




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