皮ふのかゆみについて・№5



●ステロイド外用剤使用のポイント

炎症が起こると、適切な強さのステロイド外用薬で炎症をしずめます。
ステロイド外用薬を数日から数週間使用していると、しだいに皮膚がきれいになっていきます。
皮膚がきれいになってくると、ステロイド剤の量や回数を減らし、保湿剤で皮膚を保護する治療に切り替えます。
ステロイドには副作用があるため患者側が適切な種類と使用期間を理解する必要があります。
また、治療過程や使用した薬を記録しておく習慣をつけましょう。
軟膏タイプからローションタイプなどに変更したりすることで効き目が異なることがよくあります。
同じ強度クラスに属するステロイド剤でも種類によって効き目が異なる場合があります。

ジェル<液体<ローション<クリーム<軟膏



●ステロイド剤を使う時のルール

・すり込まない。
 軽く、薄く、サラッと塗る

・塗り過ぎない。
 横から見て薄く光っている程度の量で十分。

・だらだらと使わない。
 3~5日ほど使用しても良くならないとくは使用を止め、受診する。

・通常は1日に1~2回塗布。
 良くなってきたら使用回数を減らすか、非ステロイド剤に切り替える。
 連続使用は2週間程度までとする。

・広範囲に使用しない。
 症状が全身に及ぶようなときは受診する。

・塗ったところをフィルムなどで密封しない。
 専門医の指示によって行う事はあるが、自己診断が行わない。

・感染性の湿疹・化膿しているところには使用しない。
 ステロイド剤の使用により、原因菌・ウイルスが増殖しやすくなり、悪化することがある。

・目的(湿疹の治療)以外には使わない。
 湿疹・かぶれの予防、ひげ剃り後、化粧下地などとして使用しない。


●ステロイド剤を使用してはいけない皮膚疾患

・水虫(白癬菌(カビ))
・ヘルペス(ヘルペスウイルス)
・水ぼうそう(ヘルペスウイルス)
・水イボ(ウイルス)
・疥癬(ダニ)
・あせものより(黄色ブドウ球菌)
・とびひ(黄色ブドウ球菌など)
・にきび(アクネ菌)
・おむつかぶれ(カンジタによると思われるもの)




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