皮ふのかゆみについて・№2



●体のかゆみ

体のかゆみは、皮膚に掻破痕(そうはこん)以外に特別な発疹がないものと、かゆみの原因になる発疹があるものに大別されます。

発疹がない場合は、高齢者特有の乾燥肌(老人性乾皮症―ろうじんせいかんぴしょう)が最も多いもので、まず乾皮症とかゆみに対する一般的な治療を行います。

効果がない場合は、かゆみの原因になる内臓疾患(糖尿病、腎臓や肝臓の慢性疾患、悪性腫瘍―あくせいしゅよう)や、常用薬剤の有無についてさらに調べます。

発疹がある場合(湿疹や皮膚炎、蕁麻疹、痒疹、疥癬など)は、その性状から診断し、原因を調べて各疾患の治療にあたります。


●発疹があり、かゆみがある

(全身性)

・蕁麻疹…突然現れる赤い盛り上がり、半日以内に治る
・疥癬…脇の下、腹部、陰部などにできる丘疹、夜にかゆみが増強
・ゼニたむし…環状の大きな紅斑、辺縁に小水疱や丘疹
・成人のアトピー性皮膚炎…鳥肌のような硬い丘疹、ザラザラした皮膚
・接触皮膚炎…かぶれて起こる、痛みを伴う発赤・丘疹・小水疱
・貨幣状皮膚炎…とくにすねに円形の湿疹が現れ、次第に腕、体幹に
・皮脂減少性皮膚炎…乾燥した下肢・体幹・上肢に丘疹、かゆみは夕方~夜に強い
・水溶性類天疱瘡…紅斑のなかにかなり大きめの水疱
・扁平苔癬…手背・四肢関節・陰部などに扁平で紫紅色の隆起性の発疹
・薬物性肝障害…薬の服用後、多くは1~4週間以内に発熱、黄疸、発疹



№3では「発疹がないのにかゆみがある場合」についてご紹介します。





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